公認会計士は企業の決算が済んだ3月~5月が一年の中でも特に忙しい場合が多いです。
外資系企業などの場合には、たまに12月決算という時もありますが、やはり日本企業の場合は決算が2月~3月に集中していますので、その決算のあたりから監査の準備に入り、土日も出勤するほどの忙しさとなります。
その他にも年に数回は内部統制監査や四半期レビューなどで、コンスタントに忙しいです。
8月は閑散期で、お盆休みもあります。年末年始もゆっくりと連休を取ることができます。
ここでは、公認会計士の一年の業務を、忙しさと合わせてご紹介します。
繁忙期・企業の決算のある3月~5月が超繁忙期
企業の決算は2月末や3月末であることが多いです。年度末とも呼ばれ、企業の経理部も忙しい時期ですが、これより30日以内から45日以内に監査が行われる場合が多いのです。
これは、東京証券取引所の決算短信要領に「決算期末日後45日以内の開示が適当であり、30日以内がより望ましい」とあるからです。
閑散期・6~8月は閑散期
8月~9月に内部統制監査がある他は、お盆の連休が設定してあるところも多く、そこに有給を足して休む人もいます。
海外旅行にも行きたいところですが、料金が高い時期なので、経済観念が発達している公認会計士はあえて行きません。
月の半分ほどを休んでいる感覚になるこの時期に、しっかり身体と頭を休ませるのが自分のためになると思っている方が多いため、きちんと休養を取る人が多いようです。
一年間の業務とは?
それでは、公認会計士の1年の業務をご紹介しましょう。
7月、10月、1月:四半期レビュー
8月~9月:内部統制監査①
1年中やっているイメージの内部統制監査ですが、その内容としては、工場などの場合、整備などの状況評価次いで、運用状況評価の順で実施されます。
忙しい時は残業することはありますが、土日まで出勤することはありません。
11月、2月:内部統制監査②
この時は、支店往査で地方の出張や都内で日帰りなどさまざま。
決算のチェックなども行われます。だいたい決算チェックは半年の決算が出たタイミングで実施されます。
年末年始は普通に休みがありますので連休で休めます。
3月:内部統制監査、期末監査準備
内部統制監査はこの時期までに終わらないと繁忙期に大変になるため、遅れているとちょっと焦り気味になります。
期末は人が足りないため、新人でも棚卸し立会などがあります。
4月:期末監査
1年で一番の繁忙期です。かつては残業200時間ということもありましたが、ソフトウエアなどの進化により、現在では80時間ほどに減っています。
また、過労で体調を崩す人もいますが、人出が足りないので常に激務です。土日のどちらかが休めればいい方です。
4月~5月上旬:上場会社の監査
5月のGWは1日休めればいいくらいの、繁忙期です。
5月下旬:非上場、中小企業の監査
まとめ
外資系などを除き、日本企業は2月、3月に決算があるところが多いため、その頃から5月頃までにかけては公認会計士が1年で一番忙しい時期となります。
監査業務の他にも、数ヶ月に一度は四半期レビューや内部統制監査があるため、8月のお盆休みに一旦英気を養います。ただし、年末年始はゆっくりできることが多いでしょう。
こうしてみると、3月~5月は土日も出勤するほどの激務なので、公認会計士の仕事は忙しさに大きな波があると言えるでしょう。
休める時に身体と頭を休めて、メリハリをつけて働くことが重要です。